公爵夫妻と妖精夫婦を同一役者に演じさせたり、挙句の果ては、オベロンとティターニアのセリフや設定を入れ替えたりと、あまりにも遊びが過ぎる。あんなことをする意味がわからない。ニックも騒ぎすぎであまりに品がない。客席の中で演じるのも、落ち着いて観ていられなかった。今の時代、シェイクスピアをオリジナル通りに上演する必要は、たしかにないが、今回の改変は、必然性が感じられず、「いままでとちがうものにしたい」との思いだけで、こんな演出にしたような気さえする。
なお、この欄の邦題は、間違っていますよ。
×「真夏」→◎「夏」