富樫鉄火

ナショナル・シアター・ライヴ 2020 「真夏の夜の夢」の富樫鉄火のレビュー・感想・評価

1.5
公爵夫妻と妖精夫婦を同一役者に演じさせたり、挙句の果ては、オベロンとティターニアのセリフや設定を入れ替えたりと、あまりにも遊びが過ぎる。あんなことをする意味がわからない。ニックも騒ぎすぎであまりに品がない。客席の中で演じるのも、落ち着いて観ていられなかった。今の時代、シェイクスピアをオリジナル通りに上演する必要は、たしかにないが、今回の改変は、必然性が感じられず、「いままでとちがうものにしたい」との思いだけで、こんな演出にしたような気さえする。
なお、この欄の邦題は、間違っていますよ。
×「真夏」→◎「夏」
富樫鉄火

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