もりたま

映画 えんとつ町のプペルのもりたまのレビュー・感想・評価

映画 えんとつ町のプペル(2020年製作の映画)
2.9
期待を超えてたところもあり、期待より残念なところもありって感じ。絵本だからね、シーンごとはとてもキレイ。ポストカードセットが欲しいくらい。ただ動くと、それが味といえば味なんだろうけど私はあまり好きではなかったかな。体の動きと景色の動きが合ってないように感じるところや、動きが不自然なところもある。ハロウィンパーティーは目がチカチカする。煙の中心にいく時はベイマックスを彷彿とさせる異空間感。人々を取り巻くモヤモヤだったり、煙そのもののオイルのような感じが個人的にはよかった。なによりもプペルの表情が読み取りにくいのが高評価。逆に窪田正孝の声の演技がストレートにくるのでプペルの心のキレイさが刺さる。涙が出てくるシーンもグッとくるよね。もちろんクライマックスもね、素晴らしい。
ストーリーはビミョー。みんなが助けてくれたり、グッとくるシーンはあるけれど、キャラクターがどんなキャラクターなのかイマイチわからないままストーリーは進み、そのストーリーでなんとなくわかる程度なので盛り上がるところなはずなのにそのキャラクターたちにあまり思い入れがないのであまり気持ちが高まらない。まぁ、絵本だから仕方ないのかしら。
そして、絵本らしいぶっ飛んだ展開と、リアルな展開の落差に気持ちが追いつかない。感極まってるところに急にギャグ漫画的な動きがあると凄く冷める。
音楽もね、劇中で歌詞のある曲が何度も流れるのはあまり好きではないけど、サイレントだったし歌詞と画に集中できたのでよかった。でも3曲は多いかな。
主題歌はメチャメチャいいですね。これだけで泣きそうになる。
私ね、結局涙は目に溜まったけど流れなかった。それがなによりも残念。
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