異種族間親子モノとして王道過ぎる程の王道展開だけど…泣けマス。森で赤子を拾い育てる人外親父✕ニンゲンとポケモンの狭間に揺れる息子の絆の物語。最近はお父さんにスポットを当てたアニメ作品に泣かされてばっかりだなぁ。
サトシとピカチュウを完全脇役に置いた「ザルードとココ親子」主人公のヒューマンドラマ構成が良き。子供向け故のシンプルなストーリー構成ではあるが余計なモノを削ぎ落としてあるからこそ、二人の親子の情愛がダイレクトに伝わってきてお互いを思う心に胸打たれる。
ザルードの不器用さが、拙さが、強さが…カッコイイのよ。自身より息子を守りたいと思う自分の気持ちに気付くシーン『あぁ俺親になってたんだ』でもう駄目。ザルード、あんた最高の父親だよ！
音楽が良過ぎる。OP『ココ』の疾走感・躍動感、『掟の歌』の野性味、ED『ただいまとおかえり』の癒やされ感も勿論なのだが、やはり『ふしぎなふしぎな生きもの』。岡崎体育天才か？トータス松本のお父さん感ズルい。作画との親和性、使いどころが神タイミング。
「父ちゃんだー♪」
こぼすまいこぼすまいと我慢していた涙がブワワッ(T_T)。ホント作り手の泣かせポイントって分かっちゃいたけど涙腺決壊。あぁくやしい。
数多あるポケモンムービーの中でもポケモン側の心情が深く掘り下げられている珍しい一本。ポケモンというフィルターを通して「家族」「親子」の絆を描く感動作。是非とも全国のお父さんにお子さんと一緒に観てもらいたい。でもお父さんの方が泣いちゃうかな？w
