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るろうに剣心 最終章 The Beginningのmanamiのレビュー・感想・評価

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これはラブストーリー、でしょ。Filmarksのジャンルではアクションにされてるし、確かにこれまでの『るろ剣』はそうだったよ。前作までは、ストーリーやキャラクターには多少都合つけてでも剣戟の美しさと迫力に懸けてる印象すらある、アクション映画だったよ。
それらを経ての集大成、さぞかし見事な戦闘シーンを、と期待して鑑賞すると、拍子抜けしてしまうかも。冒頭の人間離れした戦いとか対沖田戦とか、アクションの見所もあるにはあるけれど。
でもこれはラブストーリーなのよ。The Finalでせっかく再集結した錚々たる面子に目もくれず、ひたすら真摯に愛の物語を描いている。「二人の貴方」の間で葛藤する心。守るということ、信じるということ、「大切な人がいる」ということの意味そして価値。
最終章の後編にこの話を持って来た感性に敬意を表したいし、「もう本当にこれで最後」という強い意志の表れにも思える。
サブタイトル通り、始まりの物語でもあるから、ここからまた過去4作を順に見返したい気持ちにさせてくれる。もっと言うと、原作も読み返したくなってるんだけど、でもONE PIECEも呪術廻戦も最新刊が一昨日出たってのにまだ読めてないし、明日またジャンプも出ちゃうしで、とうているろ剣にまで手が回りそうにないのが悩ましいところ。
って、話がずれちゃったけど、今作についてもう一点。事前に情報を極力入れないよう、細心の注意を払って生活してた甲斐があって、キャストが登場するたびに「おおっ!」ってなれた。桂小五郎と沖田総司は特にハマり役、このまま大河撮ってくれませんか、大友監督!

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