大友監督のるろうに剣心、最終章にして「The Beginning」。なんっつうセンスのあるタイトリング！！そして、ワンオクのBROKEN HEART OF GOLD。佐藤健を加え、まさに三位一体よ、コレ。大友監督の感性が冴え渡ったのが今作！！カッコよ！！！
真剣でバッサバッサと人を斬り、血飛沫を撒き散らしながら闘う抜刀斎に新鮮な感動を覚えるオープニング。シリーズ通して、殺陣でその人となりを見せることを意識して撮ったらしいけど、10年後の剣心とは全然違う抜刀斎に鳥肌です。佐藤健も、剣の振るい方、その佇まいや所作、声の出し方に至るまで、完璧に10年前を演じているのがもう……もう……すごい（すみません、残念な語彙力）。そしてエモい。
巴を演じる有村架純もね。このポスター見て心震えない人いないだろ。血の通った同じ人間とは思えないほどの美しさ。能面のように表情を変えないながらも、剣心を見つめる中でほんのわずかに表れる揺らぎ。こんな女優さんだったんですね、この方は。もう……もう……すごい（すみません、残念な語彙力アゲイン）。
淡々と静かに進む2人の関係。強く惹かれ合う熱さと、背負うものの暗さと覚悟の冷たさ。激動の時代の渦。
今までの作品は外連味もあるバトル漫画の実写って感じでしたが、今作は抜刀斎と巴の儚く美しい時代物映画、って感じでしたね。このシリーズの殺陣が好きなので、その辺りは物足りなかったな。もっと対新撰組を見たかったし、辰巳戦では、ここで抜刀斎殺せただろって思う時が何度かあったのは、残念な点。
でも、そのな残念点をもろともしない、シリーズ史上最高のエモさで星５つ！
