冒頭から突如始まる戦闘シーンで
見たことのない様な冷酷でダーティな戦い方の剣心に度肝を抜かれた。
剣心だけでなく、幕末に生きた人々の
姿を剣心の映画シリーズの中で
最も重い作風で描いている。
剣心や斎藤一の幕末時代の姿も新鮮だったが沖田総司を演じた村上虹郎が
印象的だった。
気のせいかもしれないが、
今作では名もなき町人たちの表情までも
よく見てとれ、剣を持たぬ人々の存在を
意識させているように思える。
大義と命の重さ、幸せとは何かを
考えさせる様だった。
Finalだけでもシリーズの締めくくりと
しては申し分ないがBeginningに
繋げることで剣心の物語の終わりと
始まりがループする形となり
10年近く続いたシリーズに
ふさわしいラストになっている。