LEE

るろうに剣心 最終章 The BeginningのLEEのレビュー・感想・評価

4.0
るろうに剣心最終作であり、エピソード0とでも言うべき一本
今までの作品とは毛色の違う作品だった


剣心が人斬りの時代を描いた本作
幕末が舞台で剣心の人を斬りまくるということもあって映画全体の雰囲気は今までの作品の中でも一番落ち着いているからこそ、衣装や言葉遣いなどでちょっとした漫画っぽさが目立ってしまってしまっていた
とはいえ完全に実写化という枠を一つ超えたるろうに剣心というシリーズの到達点として、画面の雰囲気作りなど細部に至るまで気合が入っているのは伝わってきた
正直一番気になったところはテンポ感
しっとり描きたいという気持ちは分かるけど、ちょっとしんみりしすぎてダラっとしていたのでもうちょっと全体的に刈り込んで欲しかった(全作に言えるけど


アクションはさっきも書いたように人斬りアクション!
これが時代劇ではデフォルトなんだけど、るろ剣でこれをやると斬新に見えるから不思議笑
落ち着いたカメラワークで驚異の立ち回りの数々をこなしていく佐藤健には脱帽
中でも中盤の沖田総司との対決は良かった
でもタイマンが決着付かないのはモヤっとしたし、ラスト傷だらけの剣心がスタイリッシュさをかなぐり捨てて戦うのを表現したいってのは伝わってきたけどそれにしてももっとやり方はあったんじゃないかなとは思った
あと闇乃武の面々が雑に処理されるのもう〜ん…


前評判よりはう〜ん…だったけど、実写化のレベルの上がり具合に改めて感心させられた一本でした
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