ミルトン

17歳の瞳に映る世界のミルトンのレビュー・感想・評価

17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)
4.0
日常の中に空気が澄んでいることくらい、当たり前のように映される性被害の描写。どうにも行き場のない怒りが感じられるものの、淡い街の景色の中にすぐに流されて元の日常の姿に戻る。行為をされた側の背負うリスクや言葉にできない苦しみの重さが胸と身体がぴりぴりと痛むように伝わってきました。最後の一瞬だけでも、主人公たちがパンを食べながら少しでも笑みをこぼす姿が見れて嬉しかったが、それで片付けちゃいけないことがある胸の詰まりが、帰宅路バスの中にも滞っていて改めて苦しい気持ちになった。
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