安堵霊タラコフスキー

劇場版 騎士龍戦隊リュウソウジャーVSルパンレンジャーVSパトレンジャーの安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

4.0
リュウソウジャーの最終回があったってのにあえてこの映画を見に行くケボーンな試み。(でも他にもそこそこ人がいて驚いた)

というよりむしろ最近のVS戦隊シリーズの中ではかなり評価が高かったから気になって鑑賞したわけだけど、多少強引ながらも人物の理解度が強いキャラの登場のさせ方や絡ませ方が中々良く、VSというより協力関係となる作品テーマも上手く取り入れた展開となっていて、物語を普段あまり重視しない身でも感心する出来だった。

しかしルパパト側のシリーズ構成を務めていた香村純子女史、前々からそうだったけどキャラいかに苦境に立たせるかってのに相変わらず長けていて(その苦境でリュウソウジャーとルパンレンジャーに共通点が出来てるのが凄い)、そしてそれ故に大きなカタルシスが生まれているのも上手いと思ったが、プリキュアの方ではどんな苦境とカタルシスが齎されるのかと考えると俄然楽しみになってきた。

保護者ポジションの人物が誰一人として出て来なかった点に低予算性が伺えもしたが、そういう部分を補うに十分な出来の良さも感じられたので、やはりリュウソウジャーの最終回を録画してでも見に行った甲斐はあった。

余談だけど敵キャラのCVがオウシブラックのチャンプと同じ大塚明夫氏だったのは、やはり何故かVSシリーズが一つしか作られなかったキュウレンジャーに対する目配せだったのだろうか。(前作にジュウオウザワールドがゲスト出演したのと似たように)