特売小説

小説の神様 君としか描けない物語の特売小説のレビュー・感想・評価

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明解至極な説明台詞で以て都度に画面外の受け手が画面内の登場人物の心情を共有し得る親切な仕様と。

他愛ないどころか今後の人生に於いて一日も欠かす事なく毎日必ず犬のうんちを踏む呪いをかけたくなるくらいに贅沢な悩みで絶望している登場人物が根拠がなく真偽も怪しい他者の言葉に直ぐ立ち直らされる呑気な物語に。

勘弁してくれと思いながらエンドロールまで付き合った訳ですけれども。

愚考するにおそらくは。

出来上がったものが評価されず意味を持たないならばものづくりに打ち込んでも仕方がない、という捨て鉢な考えからスタートし、出来上がったものを評価してもらえるようにものづくりに励むべきだ、という益体もないゴールにたどり着いたように見えてしまって。

いやいや出来上がったものに意味を見出すのは受け手の仕事だ馬鹿野郎、と相容れない考えばかりが膨らんでしまった訳ですよ。

果たして野球部の練習風景を伏線として回収した段にて気持ち悪くって総毛立ち。

という事であてくしが本作に見出した価値はと言えば、オナニーサポートしてくれるみたいな橋本環奈の罵倒が精々、と。
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