くりふ

キケンな誘拐のくりふのレビュー・感想・評価

キケンな誘拐(2013年製作の映画)
3.5
【脳内彼女とゆうかいな仲間たち】

日本国内では過去、映画祭上映が何度かあったようですね。私は先日始まったレンタルDVDにて。

2013年作、これぞタミル映画!…と思わせる、濃ゆいポップ妙味で、面白かった!

ケチな自営誘拐業者のお話。目立たぬ人を誘拐し少額身代金を要求。巧くいっても行かなくとも、すぐ逃げる!当然、後者が多く、下手なテッポを数撃つ毎日…。

よく捕まらないモンと思うがそこはインド。警察がくさっているから問題ないのでしょう。

このシノギが、まあ、オモロイ!ちゃんと誘拐業5つのルールを定め、意外とコレ納得モノで、それを守って日々、真面目に勤しんでいる。

が、独りで営業するには限界あり、と、濃ゆいポップ妙味で、知り合うオマヌケ仲間を引きずり込む。セコイ規模拡大の先でとうとう、ルールを破って大勝負へと出てみるが…。

そんな物語を、軽口の語り口でトントンと、行き先わからぬトコロに転がしてゆく。結末に納得感は薄いが、語りの巧さにずっと感心する。

とにかく工程の面白さでほぼ、満足できたのでありました。

縮小版プリちゃんみたいな見栄えの、脳内彼女がいいアクセント!それが脳の持ち主の小物感も、よく醸しておりました。警官コスに萌え!

<2021.2.4記>
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