すあまさえ

世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカのすあまさえのレビュー・感想・評価

3.2

ムヒカ元大統領。
愛称はペペ。

私はそんなに歴史を詳しくは知らない。
この映画を観ただけじゃ浅はかな情報。
Wikipediaを読んだって、ほぼ知らないのと同じ。

けど、激動の人生を送った人なんだという事は感じ取れる。

映画の中で、あれは誰なんだろう、市民と議論をしているシーンが印象的だ。

普通に言い返しちゃうのね。
何もわかってないとか、クソだとか。
日本だったら考えられない発言や行動だけど、信念も伝わってくる。


日本に来た時のスピーチで名言を数々残した。
「日本は豊かになったけれど、本当にそれで幸せですか?」
ズキっとくる、ドキッとする言葉だ。

ムヒカ元大統領は社会主義を望んだ。
比べること、競うことに根本的には反対らしい。

大統領にあてがわれる邸宅にも住まないで、農場と小さな家に暮らす。花や作物を育てる。お給料の9割を貧しい人々の支援のために使う。

考えさせられる。

国連の会議での発言は私たちの欲深さを思い知らされる。恥ずかしくなる。


貧乏な人とは、少ししか物を持っていない人ではなく、無限の欲望があり、いくらあっても満足しない人のことだ。


本質だと思う。

けど、けどさ。
今の私達はそれに気づけないんだよ。みんなどこかではわかってるんだけど、色んな物事が邪魔するんだ。
それはすぐ見えなくなる。自分たちで埋めてしまってもいるし、誰かの手で故意に遠くに引き裂かれる。


生きてきた人生が違う。

人は快い経験よりも苦しい経験の方が学びが多い。

壮絶な辛い時間を生きてきたからそこ、いま柔和な笑顔で過ごせているのかな。

私はどうしたらいいんだろう。
すあまさえ

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