子ぎつねのいたずらと後悔を描いたストップモーションアニメ作品。
原作は新美南吉の児童文学「ごんぎつね」。
兵十は病床の母親のうなぎを食べたいという願いを叶えるために川でうなぎ捕まえる。しかし兵十が目を離した隙に一人ぼっちの子ぎつねのごんがいたずら心でうなぎを持ち去ってしまう。結局、兵十は母親にうなぎを食べさせることができないまま母は他界してしまう。それを知ったごんは魚屋からいわしを盗んで兵十の家に届けるが…
「神様なんて いるわけないじゃん」
小学校の国語の教科書でもお馴染みの「ごんぎつね」を木彫りの人形を用いたストップモーションで撮影し、独特の雰囲気で演出している。
トンボやコオロギも木で作られており、真っ赤な彼岸花が作品に色を添える。
ちょっとしたいたずらがもとで起きる悲劇が切なくも心が痛みます。
短編ながらも沢山のメッセージが詰まった秀作です。
「ごん お前だったのか」
2023.11 NHK Eテレで鑑賞
