このレビューはネタバレを含みます
個人的にライダー映画史上、五本指に入る最高の作品だった。
コロナによる本編の短縮で浮いたCG予算を使い切るかのようなド派手なCGを用いた戦闘シーンには思わず息を呑まされる。
撮影技法も今までの平成ライダーと一線を画すものがあり、ストーリーの重厚さもあいまって、特撮としてだけでなく、純粋なパニックサスペンス映画としても楽しむことができた。
ゼロワンにおいてここは賛否が分かれるところだろうが、人間の悪意の描き方はやはり劇場版でもかなりえげつなく、天津垓がある敵に対して言った「しょせんアバターの中でしか生きられない烏合の衆か」という言葉は、今のネット社会の闇をストレートに皮肉っていて印象的。
同時上映のセイバーも20分という本編より短い尺の中で期待値以上のものを作ってくれたので満足。