みむさん

イン・セイフ・ハンズのみむさんのレビュー・感想・評価

イン・セイフ・ハンズ(2018年製作の映画)
3.0
養子縁組をめぐるプロセスにかかわる人々をドキュメンタリーのように描いた映画。

望まぬ出産をする女性、匿名養子縁組を扱うソーシャルワーカー、一時的な里親、実際の里親。すべて生まれたてのテオと名付けられた赤ちゃんを通して描く。

産みの親や育ての親側のドラマはよくあるが、その中間で尽力している人たちのドラマって言われてみれば少ないのかも?

具体的にどんな議論がされてどんなプロセスを踏んで里親が決まるのか。決まるまでの間には一時的な里親(ジャン)もいる。
一時的な里親ってわかってて引き受けるから良いものの、やっぱり情はわくよね…。

まるで赤ちゃんが人の手を渡っていくようだった。
こういう制度があるとは他の映画を見て知ってたが、やんごとなき事情で子供を産んでも育てられない人と子供が欲しくても授からない人を結び、ひとつの小さな命がきちんと育っていく制度として定着してるんだなと改めて感じる。

赤ちゃんに関わる大人たちの事情を描く部分もあったが、基本的に赤ちゃんの最善な里親を決定する大人たちのドラマ。

何気なく見ていた乳幼児のしゃっくりが後々に影響したり、細かい描写もあり。