あまんだ

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実のあまんだのレビュー・感想・評価

3.4
学生運動も三島由紀夫自決も、歴史として、その事象としてしか知らないので、起こった事に対しての感想しか持っていなかった。三島由紀夫に対しては、中学生くらいの時に背伸びして、一作くらいしか読んだ事なく、無論、子供には難しく、かつ「割腹」と言う、高度経済成長期後に生まれた身としては、あまりにも理解しがたい亡くなり方に、ゴリゴリの思想派のような苦手意識すらあったかもしれない。
なので、「動いて喋る」三島由紀夫を観たのは、ほぼ初めてであり、そして抱いていたイメージとは違っていた。
右と左と言う真逆の思想を持ちながら、
学生達を真剣に説得しようとする三島。
議論の最中、学生だからと下に見る事も無く、熱した相手が話に割り込んでも相手に譲る。人の話をちゃんと聞く姿勢。
その眼差しは真摯で、抱いていたイメージとは違っていた。
議論の内容は、ごめんなさい。難かしくて耳が滑りまくってあんま覚えてないです。
当時の関係者や、後の研究者の方々の三島由紀夫とのエピソードから、彼に新しいイメージを抱いたと言う感想。

また、戦前の教育を受けた人と、戦後の教育を受けた人と言う目で観た場合、同じ事柄に対して、同等に「終わり」があったとしても、その受け止め方があまりにも違うなとも思った。比較対象にするにはあまりにも突出し過ぎな方ではあるが。
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