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さらばわが愛、北朝鮮のpherimのレビュー・感想・評価

さらばわが愛、北朝鮮(2017年製作の映画)
3.3
朝鮮半島の南北分断が確定した直後の1952年、全ソ国立映画学校へ留学した8人の青年。金日成批判に転じて帰国の途を失い、残りの生涯をソヴィエトで生きた彼らに焦点を当てた本作の、異郷の孤独と信念による結束をめぐるミニマルに研ぎ澄まされた構成の透明度に息を呑む。

『ようこそ、革命シネマへ』 https://twitter.com/pherim/status/1245813308101259269

『ようこそ、革命シネマへ』の主人公、スーダンのおじいさん4人組の1人もまた青年期に全ソ国立映画学校(VGIK, 現全ロシア映画大学)へ留学している。在学期が重なっているか否か未詳ながら、似たケースは多くあったのだろうと想像するだけでも胸熱だし、個の生も現実に残る作品も本当に些細な運命の歯車次第だよなとあらためて。
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