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マリグナント 狂暴な悪夢のmitoのネタバレレビュー・内容・結末

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

2021年140本目。
ジェームズ・ワン監督最新作。

ネタバレ付けとけばOKだよね。
兎に角、情報をシャットアウトして観て欲しい作品なので、未見の人は感想をそっ閉じで、すぐに映画館へ行って欲しい。

ソウやインシディアスなど、ホラー、スリラーの雄の面、
そして、ワイスピ、アクアマンといった娯楽大作の雄の面も持つジェームズ・ワン監督。
今作はホラー映画側の作品…なのだが、一筋縄にはいかない展開にシフトしていく。

前半こそ正統派お化け屋敷ホラー、それこそ自身のインシディアス的なギミックをお見舞いしてくる。
後半は、そんなホラー展開が一転、ホラーの皮を被った何かに昇華していく(笑)

個人的にはジェームズ・ワン監督のフィルモグラフィーを逆手に取ったのでは?と勘繰りたくなるようなサプライズだった。
話のコアとなるガブリエルという名前、彼を「悪魔」と呼んでいたり、ホラー映画のスタンダードである聖書要素が混じってるのもソレ。
良い感じで終盤の真実へのミスリードになっている。

所々、インシディアス的なお化け屋敷要素、コメディ要素もしっかりと働いてるし、何よりアクションがキレッキレなのが最高!終盤いよいよお目見えしたガブちゃんのムーブがいちいち格好良い。

主人公の妹、刑事コンビ、はたまた端役の勾留中の女性モブ達等など…兎に角、登場人物全員が良いキャラ過ぎ。

全編通して、ジェームズ・ワン監督の娯楽映画への適性を痛感。
昨今のホラー映画でここまで娯楽性を貫き通せるのはジェームズ・ワン監督くらいじゃないか?

前評判に違わぬ、
完成度の高い傑作ホラー(の皮を被った何か)映画だった。
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