家族の再生を静かに描いた秀作。
ナレーションもない。モノローグもない。回想もない。説明的な台詞もない。だがそれ以外の映画表現はたっぷりあって、語られる台詞の少なさに比べて情報量はとても多い。ただしそこの想像時間を埋めてくれる時間は取ってくれるので追い付けないわけでもない。
冒頭部。デビッドが話していた言語。優しく拒絶された父の提案。家族はそれぞれ頑張ってはいたがどこか別方向を向いているような印象。これらの冒頭部が最後にどのように変わっていくのか。
派手な演出があるわけではない。彼女が大活躍する話ではない。むしろ彼女はマイナス面の影響の方が目立つ。だが確かに彼女こそが家族を再生させた。
ちなみに彼女は中村玉緒でも代替可だ。
てか、鑑賞中はずっと中村玉緒を当てはめていた(笑)
