かっこ

ミナリのかっこのレビュー・感想・評価

ミナリ(2020年製作の映画)
3.5
困難にぶち当たり続けで終始不穏な空気が漂うも、エンタメ的な、決定的な『何か』は起こらず。
そのジクジクと苦しめてくる「困難」「苦しさ」がリアル。
そのリアルに、不満を持ちつつも粛々と立ち向かい続ける家族もまたリアル。
支え合う家族の強さ、フロンティア・スピリットの素晴らしさを
力強くかつ静かに語りかけてくる作品だった。じんわり。
家族の危機にあっても、全てを失っても、また支え合って立ち上がる姿がたくましい。
ミナリのように、2回目の旬にもっと美味しくなりそう。象徴的だ。

グレンたちは韓国系とは言え、やはり自分も同じ東アジア人。
ばあちゃんの暮らしぶりや言動に懐かしさを覚えずにはいられない。
これもまた強く語りかけてくる要因だなー。
自分のお婆ちゃんは、ここまで「ガハハハ!」な感じではないけれど。
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