SinSyou

MINAMATAーミナマターのSinSyouのレビュー・感想・評価

MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)
3.8
こう言ってイイのか分かんネェケド、観終わった後の素直な印象は、「痛ましくも美しい、写真展を観覧したような映画」だったZ。

パイレーツオブカリビアンが好きで、ジョニー・デップがカナリの意気込みで映画制作に携わったと聞いて観に行ったZ。最初は"オドロオドロしてそう"とか"重そう"というイメージだったケド、オレ的にはそこまで暗すぎる印象は無く、①つ①つの場面が写真の①枚になれるような映像造りと音楽に"美"を感じたZ。工場のせいで水が汚染されて水俣病が蔓延している事を除けば、水俣はのどかな田舎村と言う印象ダッタ。
マタ、水俣病患者の見せ方には"怖い"とか"近寄りがたい"という印象が薄く、苦しみながらも必死で生きてる姿に勇気を貰えるし、生きてるとは思えない患者達をソレでも支える家族の姿にも、苦しみと同時に大きな"愛"を感じたZ。
ジョニー・デップが演じるユージン・スミスも、落ち目になってヤサグレた気難しそうな中年なんだけど、彼特有の愛嬌アル仕草のオカゲで写真好きなおじさんの印象も付いて親しみやすかったし、昔の写真の現像工程は観ていて興味深かったZ。

以上の事をマトメルと、コノ映画はタダ単に水俣病の恐ろしさを伝えるダケの作品じゃネェ。真実ダケで無くソコに美しさを写し、人々惹き付けるプロカメラマンのスゴさと、水俣病を恐れず向き合ってホC事。そして、ジョニー・デップ目当てでも坂本龍一目当てでも構わない、コノ映画を観て水俣病を含む公害事件が未だに解決仕切れてネェ事を多くの人達に伝え、自分に出来ることを考えてホCという願いを込めた映画ダッタZ!
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