1971年、チッソ社の排出した水銀により住民が水俣病を発病。水俣の惨状を世界に伝えたアメリカの写真家ユージン・スミス氏の活躍を描いた実話。住民の抗議にチッソは責任も認めず、スミス氏への嫌がらせも発生。被害住民と支援者たちの厳しい戦いがリアルに再現される。水俣病はタイム誌の報道で世界中に知られたものの、被害住民への補償は十分でなく、現在も苦しみを抱えて生きているという。エンドロールでは、東日本大震災の原発事故やベトナム、タイでのサリドマイド被害、アメリカの水道水汚染による住民被害など、世界で起きている健康被害が映像で紹介されている。公害は決して過去の話ではなく、現在進行形の問題である事を改めて訴えている。
