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MINAMATAーミナマターのnaoズfirmのレビュー・感想・評価

MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)
3.5

公害🎬

ストーリーはアメリカ人の写真家である主人公が、水俣病の実態を伝えるべく奮闘する姿を描いた作品でした。今作は四大公害病の一つに数えられる水俣病を軸に、恐るべき実態・激化する抗議運動・企業の傲慢さを描いていました。水俣病は熊本県水俣湾周辺で発生した公害病であり、高度経済成長の負の側面と言われています。これまで2,000を超える人々が水俣病と認定され、1,500億を超える補償金が支払われています。政府やその他機関を通じ、事実が捻じ曲げれる昨今において、巨大な圧力や権力に立ち向かい真実を伝えた主人公のジャーナリズムは称賛されるべきものだと思いました。世界各地で様々な事が起きていますが、何気なく生きているだけではバックグラウンドや事実を知る由もありません。私たちは今起きている出来事に目を向け、フェイクに惑わされる事なく物事の核に目を捉えなければなりません。被害を訴えた人たちだけでは解決できない事も、多くの人が共感し、立ち上がる事で解決できる事もあると思いました。
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