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唐人街探偵 東京 MISSIONのマングースOLのレビュー・感想・評価

唐人街探偵 東京 MISSION(2020年製作の映画)
3.6
🖋あらすじ
チン・フォンとタン・レンは前作で出会った日本の探偵・野田 昊から事件解決への協力を依頼されたため、日本・東京に向かった。
東京で発生した東南アジア商会の会長・スー・チャーウェイの密室殺人事件。日本のヤクザの組長・渡辺 勝が、この事件の容疑者として逮捕された。身に覚えのない冤罪だったため、渡辺はこの事件の解決を野田に依頼したのだが――。

「 Welcome to Tokyo〜〜😎! 」

🖋一言コメント
コマーシャルがあまりにも魅力的すぎてつい観てしまったが、いや普通にエンタメ作品として楽しんでしまった。他レビューでも言われている通り、HiGH&LOWとが楽しめる人は楽しめるだろう。

🖋感想&考察 ⚠️ネタバレ注意⚠️
シリーズの第三作目ということらしいが、最初に「これまでのあらすじ」みたいなものが流れる親切設計で、細かいところは分からない部分あったものの、置いていかれることはなかった。推理アプリ「CRIMASTER」の世界ランキングが云々、などなど、世界観のゴリ押しっぷりがハイローと被るが、最早頭を空っぽにして見たいと思っていたのでそのあたりは全然ウェルカム。
アクション、謎解き、感動、ギャグ、何でもありなエンタメ作品!という謳い文句の通り、考えられる全ての楽しい要素を詰め込みましたという感じ。
この作品に真面目にツッコミを入れるのはナンセンスであり、こうなれば全力で楽しもう!と開き直って観てみると案外楽しい。日本人キャスト面々は脇役かと思いきや、かなりガッツリ中心人物として出てきていて、特に野田を演じる妻夫木など準主役級の扱いだった。正直ド派手なスーツを次々着こなす妻夫木を観るだけでもこの映画の価値はある気がする。そして少ししか出ていないのに存在感たっぷりの染谷も流石だ。
ストーリーとしてはよくあるシンプルなものだが、なんと言っても注目なのはその莫大なお金を掛けたロケの賜物!スクランブル交差点のセットもさることながら、横浜中華街など、かなり大掛かりなロケが多い印象。流石は中国作品といったところか。謎解き部分の表現方法も独特で面白く、スタイリッシュに仕上がっている。予算の関係で妥協、というものがなく、1シーン1シーン全力投球なところは素直に観ていて気持ちがいい。

「 僕にだって仲間がいる 」

最後は謎の大団円での締めくくりだが、このコロナ禍のせいか、謎の感動を覚えてしまった。早くこの我慢の期間が終わり、またこうしたどデカいスケールの作品が沢山観られる日を楽しみにしたい。次作は恐らくロンドン?っぽいが、フィルマークスに前作のニューヨーク編が追加されていたので、もしかするとこれもまた映画館で観られるかもしれない!期待大。