こういう映画はアメリカじゃないと作れない感じがします。社会規範への抵抗物語とラブストーリーを結びつけて、暗くならずにパンクに描いています。
今の時代ですので犯罪性はかなり抑えられてラブコメ要素が強いのですが、何度めかの「トゥルー・ロマンス」を見たくなりました。
アメリカ郊外の一般的な家庭の象徴かと思いますが、3つのディナーシーンがあり、パンクロッカーのサイモン(ジョンQ)がぶち壊していきます。それはサイモン自身の生まれ育った環境でもあります。
そのジョンQの曲でひとり踊り狂うパティは今はまだ閉ざされた空間にとどまっていますが、サイモンとの出会いが徐々にパティをパンクな人へと変えていきます。
シンプルさは狙ったものなのか、低予算ゆえなのか、結果として象徴性が増し良い方へ出ています。
ぷっと吹き出したり、中笑いしたり、シニカルな笑いをもらしたり、とにかく楽しい映画です。
「ネタバレレビュー・あらすじ:パンクカップルはラブコメで世界を変える」
https://www.movieimpressions.com/entry/dinner-in-america