アキラナウェイ

ディナー・イン・アメリカのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

ディナー・イン・アメリカ(2020年製作の映画)
4.3
"最 狂 の 愛 を 

    食 ら い や が れ"

孤独な少女が家に匿ったのは、覆面バンドの推しメンだった…!?

パティ(エミリー・スケッグス)は地味でいじめられっ子な孤独な少女。唯一、平凡な人生から逃避できるのはパンクロックを聴いている時。そんな彼女が警察に追われる男サイモン(カイル・ガルナー)を家に匿う事に。実は、彼こそ彼女の愛するパンクバンド"サイオプス"の覆面リーダーのジョンQ だった—— 。

出逢う筈のない2人が出逢い、
磁石のように惹かれ合い、
最狂の愛で奏でるパンクロック。

もう、何がいいって先ずはパティのキャラよ。決して可愛い訳じゃない。しかし、サイオプスのカセットをラジカセにセットしギターが歪むパンクロックに踊り狂う姿や、ライブに行く事を親から反対され発狂する姿や、いじめっ子への復讐で舌を出し尻を突き出し誘惑する姿などなど。

キョーレツな程にキャラが立っている!!

そしてそして!!

サイモンがカッコ良いのよ!!

アシンメトリーな髪型も、サイズ感が丁度良いMA-1も、咥えタバコも、レースアップブーツも、何から何までCoooool!!

会社員という肩書きがなければ、僕もあんなパンクな髪型にしてみたいィィィィ!!

王道のBoy meets girl ストーリーでありながら、パンキッシュな2人から目が離せない。なるほどベン・スティラーがプロデュースかよ納得だよ。

2人が奏でる"Watermelon"。

"Fuck 'em all but us"
(ワタシ達以外全員クソ喰らえ)
と歌う、マイノリティでアナーキーな彼らの恋を全面的に応援したくなる。

2人に幸あれ。
STAY PUNK!!

これは好き。