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ディナー・イン・アメリカのcardamonのレビュー・感想・評価

ディナー・イン・アメリカ(2020年製作の映画)
3.7
ボーイ・ミーツ・ガールものとの触れ込みだが、余りにも異質な2人、彼らの間に果たしてロマンスは成立するのか?という疑心暗鬼の気分で観始めた。

親に反抗出来ないまま成長、自分を枠に嵌め冒険出来ないパティと、超保守的な家庭に育ち、壮絶な反抗心でクズの極み且つパンクな生き方をして来たサイモン。彼に感化されて次第に殻を打ち破って行くパティの変化が見ていて楽しい。そして2人の間にいつしか生まれる共犯者的連帯感……

パティが[歌が好き]と言った辺りから展開は見えて来たが、それでも終盤の2人の心が共鳴して行く流れは好きだなー。サイモンはしっかり更生すると確信。久々の青春映画の佳作である。
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