イッソン

弱虫ペダルのイッソンのレビュー・感想・評価

弱虫ペダル(2020年製作の映画)
3.8
さわやかな映画。

永瀬廉がカッコ良さを捨てて役を演じていることに好感を持った。

あの高い声がいい。どこか可愛い感じもある。

まわりからは低く見られて、ほとんど風景の一部でしかない男の子が、実は彼自身も知らない能力を日々鍛えていた!という設定が面白い。

努力は意識しないで積み上げると才能という化け物に変化する。頑張らねば、ではない努力が広がる青空のよう。

仲間たちもそれぞれの悩みを抱えていて、でも坂道君がいることで場の空気に明るい風がもたらされる。こんな子が1人いるだけでチームに影響を与える。

自転車レースを知らなかったから、へえ!と思うことしきり。
ライバルチームのクソみたいな嫌がらせも戦法として認められるのなら、なかなか野蛮なスポーツだ。
そんな中で坂道くんが叫びながら、脚を忙しく回して遠くから登場してくる姿は、笑いと感動を呼ぶ。