ビースティ・ボーイズのマイク・ダイヤモンドとアダム・ホロヴィッツがグループの歴史と今は亡き盟友・アダム・ヤウクについて語り尽くす。これはなかなか斬新な音楽ドキュメンタリーである。何が斬新かって? 普通ならマイクやアダムがカメラの前でインタビューに答え、その映像を過去の写真や映像と織り交ぜて作るところを、二人がブルックリンのキングスシアターのステージに立って観客に語って聞かせ、そのショーの記録をそのまま映像作品として見せているというところだ。写真や映像も挿入されるが、それはステージ上の巨大なスクリーンにも映し出され、二人はその前で写真や映像について語ってくれる。ステージの記録を見せているだけだと言われたらそれまでだが、ビースティ・ボーイズのファンである観客の反応もあって面白いものとなっている。