Tai

泣く子はいねぇがのTaiのレビュー・感想・評価

泣く子はいねぇが(2020年製作の映画)
4.0
後悔ばかりの男が吼える「悪い子はいねぇが⁉︎」

もう開始からタイトルのカットで魅力されましたね!
なまはげの面から覗かせる瞳。あの画で期待してしまう作品でした( ´∀`)b

「悪い子はいねぇが⁉︎」で有名な秋田伝統のなまはげ。
それを演じる主人公・たすくは、とある問題を起こし、故郷を追いやられることに。

もう、この先はどこまで書いたらいいのか分からないのですが、とにかくやるせない男のお話です。
正直、物語としてはかなり薄暗〜い感じなのですが、カット割りや細かな演技で注目したり、笑ってしまったりするシーンが多いのが魅力的でした◎

そして、なんと言っても主演の仲野太賀さん!
ほんと、ずっと見てられる役者さんなんですよね。面白い人だな〜と、最近の役者さんの中では個人的にかなり注目している方です。
演技をしてるんだか、してないんだか、分からないくらい自然体なのに、ここぞと言うシーンはしっかり決めてくれる、そんな緩急が飽きる事なく画面を集中し続けてくれるんですよね(*´∀`*)

あと、吉岡里帆さんの疲れた感はマジなのかと思ってしまう程にリアルで、ある意味新鮮でした^_^
どんぎつねさんとのギャップよ笑


あまりに等身大すぎる一般人のお話でしたが、だからこそ共感できたり、耳が痛かったり、自分と重ねて観る事ができる作品。
ラストのその後が気になる余韻に頭を巡らせる感じもまた良かったです◎
Tai

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