梅ちゃん

パーム・スプリングスの梅ちゃんのレビュー・感想・評価

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)
3.3
無限のタイムループに囚われたナイルズとサラの繰り返す日々、心の変化をコメディテイストを交えつつ、ポップな色使いでオシャレに描く。

想う相手といつまでも変わらず一緒にいられるって、スゲー良いじゃん!と一瞬考えてしまいますが、そんな歪な状態が続いてゆくこと自体、決して幸せに結びついてゆかないのは自明。劇中、ある事実が明らかになる辺りから物語はシリアス路線、無限ループからの脱出劇へとシフトします。物語前半部は、似たノリやテイストで『ハッピー・デス・デイ』が挙げられると思いますが、断然私はあちら派です。

他者が介入するタイムループものというと、2017年の韓国映画『エンドレス 繰り返される悪夢』が思い出されます。こちらは一転、ミステリー物ではありますが、本作の仕掛けが気に入った方は、きっと楽しめる作品だと思いますよ。