雷電五郎

事故物件 恐い間取りの雷電五郎のレビュー・感想・評価

事故物件 恐い間取り(2020年製作の映画)
3.0
実在する芸人さんのベストセラーを元に作られたオリジナルストーリーです。
書籍の方では他人数から聞いた経験談が掲載されているとのこと、著者である松原タニシさんの体験+書籍+フィクションのホラー映画です。

売れない芸人山野ヤマメがテレビの企画で事故物件に住むことになり一軒目から予想外の映像が撮れたため反響を呼び有名になってゆくが…といった内容。

前半三軒目までの雰囲気が秀逸でしたが四軒目の後半、霊能力(?)バトルが始まったあたりでガクンと怖さがなくなりちょっと残念でした。
東京へ引っ越した際、上野駅で胡散臭い高田純次さんに声をかけられるシーンが一番好きでした。あんな怪しい宮司さんいたら面白いですしお祓いしてほしかったです
(笑)

ラストに不動産業者の女性が主人公達の目の前で死ぬのも少々過剰演出気味で、一軒目から四軒目の最初あたりまで、ゾワゾワとした恐い雰囲気を楽しめただけにガッカリしてしまいました。

怖い話には欠かせないネタ元である事故物件ですが、昨今は家賃の安さから高齢者の方などが進んでお住まいになることもあるそうで、実際には何かが起こることは稀だそうです。
ただ、多くの何も起こらない物件の中から稀な事例に当たるかもしれないという誰にでもある根拠のない恐怖心を煽る設定がとてもうまくて中盤までは好きでした。

ラスト、洋画でよくある、週一しか教会行ってないのにエクソシズム出来ちゃうパターンで、邦画でも週一しか(略)パターンってあるんだ…とちょっと笑ってしまいました。
やり過ぎると怖くなくなっちゃうんですよね。匙加減て難しいものです。
雷電五郎

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