雷電五郎さんの映画レビュー・感想・評価

雷電五郎

雷電五郎

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クローゼット(2020年製作の映画)

3.7

妻を交通事故で亡くしたヨンは一人娘のイナとともに郊外の家へ移り住む。事故以来、塞ぎ込んでしまったイナに良い環境をと思い選んだ立地だったが若手に仕事を奪われる焦りからイナを突き放すような態度をとってしま>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.5

キャシーは実家暮らしでコーヒーショップのアルバイトをしながら生活している。医大を中退した彼女は両親に漫然とした暮らしを責められながらも自由だった。
しかし、キャシーにはもう一つの顔が存在する。それは泥
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.2

ずっと観たいと思っていたので配信後、早速観ました。

予告などでは愛を強調したキャッチコピーが用いられていましたが、この作品からは孤独と孤独が寄り添い合い、真に信頼できる相手と出会えたことで一果が1人
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マジック・マイクXXL(2015年製作の映画)

3.5

前作と比較してこちらはストーリーよりもラストのショーに注力した印象でした。
ただ、前作が店長やマイクの彼女などの人間関係でギスギスしていたこともあり、今作くらい陽気で後先考えなしの方が気楽に楽しめる気
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ヘイター(2020年製作の映画)

3.9

論文に文献の盗用を行い、大学を除籍処分されたトメク。退学をきっかけに臨時でありついた仕事はSNSの世論を誘導し、人を陥れるものだった。

というポーランドの作品です。

作中、良心の呵責をまったく感じ
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ケース39(2009年製作の映画)

3.3

ケースワーカーのエミリーが虐待両親から救い出した少女リリー。彼女を預かることになってからエミリーの周囲で不幸な死が相次ぐようになり…といったホラーです。

実は子供が原因だったというホラーですと有名ど
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スリープオーバー 夜の大冒険(2020年製作の映画)

3.4

少々過保護気味な母親にうんざりしていたクランシー、口は巧いが先生に目をつけられているケヴィン、大きな不満という不満もない普通の家族の毎日…かと思いきや、ボランティアでランチタイムの見守りをしている母親>>続きを読む

Infiesto/インフィエスト(2023年製作の映画)

2.9

コロナによるロックダウンが決まった日に行方不明だった少女が発見される、というスペインのサスペンスです。

雰囲気や構成はよかったのですが、真犯人にたどりつく過程が少々大雑把で意外性がなく、バディものな
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カラダ探し(2022年製作の映画)

3.5

原作は未読ながら映画を観た後にWikiでチェック致しました。
原作とは大分設定が異なり、登場人物の性格などもかなりの改変が加えられているようですが、映画単体で観る分には簡素化された設定と人物に明確な演
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ザ・コール(2020年製作の映画)

3.9

「THE CALLER」(邦題:恐怖ノ黒電話)の韓国リメイク版スリラーです。
原版がホラー要素が強い内容であったのに対し、こちらはスリラー要素が強く、物語により惹きこまれるようなドラマを付加していて大
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ヒーズ・オール・ザット(2021年製作の映画)

3.7

オーソドックスなラブコメです。
リメイクということでリメイク元になった作品に出演した俳優さんが今作でパジェットの母親役と校長先生役をやっています。

イケてない男子をプロムキングに変身させるという賭け
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ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

3.3

不思議な短剣により体が入れ替わってしまった殺人鬼と女子高生のホラーコメディです。

特筆すべきこともなく王道の展開で楽しく観れましたが、母親にしろ先生のパワハラにしろ所々に主人公ミリーに対して理不尽な
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ヘルホール ー悪霊館ー(2022年製作の映画)

3.6

行方不明になった8人の女性の消息を求め、素性を隠してとある修道院の潜入捜査をすることになったマレク。しかし、修道院を探るうちにおぞましい真実を目の当たりにする。
というあらすじのポーランドのホラー映画
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返校 言葉が消えた日(2019年製作の映画)

3.8

1962年、台湾政府による言論弾圧の最中にあった台湾を舞台にした学校ホラーです。
原作はゲームとのことですがこちらの映画だけでも充分話は楽しめると思います。

拷問を受ける青年の悪夢と1人の女生徒が暗
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ココディ・ココダ(2019年製作の映画)

2.5

旅行先で娘を失い、仲が冷め切った夫婦がキャンプに出かけた先で三人組の殺人鬼に遭遇するも、夫トビアスはキャンプでの死がループしていることに気づく、という一見ホラーな作品です。

ループ=娘の誕生日に贈っ
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ホリデイ・イン・ザ・ワイルド(2019年製作の映画)

3.5

息子の大学入学を機に夫から離婚をつきつけられたケイトは夫婦で旅立つはずだったセカンドハネムーンに1人で向かうことに…といった冒頭から始まるラブロマンスです。

ケイトが元獣医であったことからアフリカ・
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スクール・フォー・グッド・アンド・イービル(2022年製作の映画)

4.0

御伽話や神話など、空想の物語で善側、悪側を演じるキャラクター達がそれぞれの学園に通っている、という設定のファンタジーです。

主人公であるソフィーとアガサ、2人の少女は適性を見込まれ現実世界から召喚さ
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ほの蒼き瞳(2022年製作の映画)

3.9

19世紀のNY州で起こった士官候補生の死亡事件から端を発した一連の奇怪な殺人事件の真相に迫るゴシックミステリーです。

厳しい寒さを思わせる雪の中という状況は淡々と深淵に潜ってゆくような作品の展開とマ
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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.8

ダニエル・クレイグ演じるブラン・ブノワ探偵シリーズ2作目です。

やたら格調高い割にちょっと抜けてるところもあるブノワのコミカルさが相変わらず好きでした。解決編から散らばったパズルが一つ一つ正しい場所
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ドリーム・ホース(2020年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

オンライン試写会で視聴しました。

話の展開は王道ながら共同馬主という複数人が権利を有する変わった形態であることで、ドリームアライアンスを育てたジャン夫妻を中心に馬のオーナー達の群像劇になっているため
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水曜日が消えた(2020年製作の映画)

3.8

子供の頃の事故により7人の人格を宿すことになった斉藤数馬。彼は曜日ごとに人格が変わる生活を16年も続けていた。ある日、「火曜日の僕」が眠りに就くと「水曜日の僕」が消えていた…という、あらすじだけならば>>続きを読む

ハリエット(2019年製作の映画)

3.3

19世紀のアメリカで奴隷解放運動を行なっていた「地下鉄道」に所属し、奴隷の逃亡を手助けしていた実在の人物ハリエット・ダブマンのお話です。

黒人奴隷の話としては比較的残虐な描写(肉体的にも精神的にも)
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聖なるGOAL!(2017年製作の映画)

3.5

スペインにある昔ながらの古い修道院・聖テオドシウスは万年赤字で、お菓子作りだけが得意の教会。別の教区と統合し教会をホテルに改築する話が持ち上がり、ムニジャ神父にはなす術がなかった。
そんな教会に破天荒
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グローリー/明日への行進(2014年製作の映画)

4.1

黒人の選挙権を求め、キング牧師を始めとする同志達がアラバマ州セルマ市から州都へかけて命がけのデモ行進を実現させる過程を描いたヒューマンドラマです。

この作品の肝はデモ行進が結末なのではなく、あくまで
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キーパー ある兵士の奇跡(2018年製作の映画)

3.8

ドイツ人捕虜だった実在する伝説的キーパーの半生を描いた映画です。

第二次世界大戦でイギリス軍の捕虜になったバートはキーパーの才能を見込まれ、捕虜収容所のあった地域の地元チームで活躍することになる、と
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スランバーランド(2022年製作の映画)

4.0

孤島の灯台守を務める父親と2人で暮らしていたニモのもとに、嵐の夜救助へ出向いた父の訃報が届く、という悲しい冒頭からはじまる物語です。

願いがかなうという真珠を求め、夢の世界を渡り歩くフリップとともに
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ファイブ・デビルズ(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

オンライン試写会で観ました。

山間にある村で両親と暮らすヴィッキーは非常に鋭い嗅覚を持つ少女。
どことなく淡白な雰囲気が存在する母と父、そして、母とヴィッキーだが、変わり映えのしない日々を過ごしてい
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.0

新進気鋭のアパレル会社が法ノルマのために雇い入れた高齢者インターンのベン。ワンマンな女社長ジュールは当初彼をぞんざいに扱うが、思わぬ有能さや社員達に頼られるコミュニケーション能力を目の当たりにし、次第>>続きを読む

ハリガン氏の電話(2022年製作の映画)

3.5

幼くして母親を亡くしたクレイグ。
ある日、教会での聖書朗読を聞いた裕福な老人ハリガンから週に3日、本の朗読を依頼される。
視力が衰えたハリガンに代わり、様々な本を読み聞かせるクレイグ、2人の間にはいつ
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リベンジ・スワップ(2022年製作の映画)

4.0

もう1段階ギアを上げたブックスマートといった感じの本作、制服などの小物をわざとファンシーにして明るく見せつつ、学園内にある社会の縮図ともいえる政治性が遠慮なく描かれていて見応えがあります。
学校という
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ザ・ヴィジル~夜伽~(2019年製作の映画)

3.0

正統派ユダヤ教徒だったヤコブはとある出来事により信仰を捨てて生きていた。
過去の記憶に苦しみ続けるヤコブの元へ、正統派ユダヤ教の知人から葬儀の儀礼である「夜伽」を依頼され報酬目当てに引き受けるが…とい
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アイ・ケイム・バイ(2022年製作の映画)

3.5

反体制を訴えて夜毎、富裕層の家に侵入し「I CAME BY(参上)」と落書きする活動をしていたトビーとジェイ。
しかし、ジェイの恋人であるナズが妊娠したことにより、ジェイは落書きをやめると言い出し、ト
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.2

18世紀のフランスを舞台に、結婚のため肖像画を描くことになった名家の娘と肖像画を依頼された女性画家の秘した恋の話です。

理想のハッピーエンドを描きがちな恋愛の話を、時代や価値観による困難さ故に最初か
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アダム&アダム(2022年製作の映画)

3.7

未来から来た大人の自分と邂逅した12歳のアダムが、時間を支配しようとする未来の悪と戦う自分&自分のタイムスリップものです。

ストーリー展開がシンプルで登場人物が絞られているため、未来・現在・過去と時
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