眼帯

事故物件 恐い間取りの眼帯のレビュー・感想・評価

事故物件 恐い間取り(2020年製作の映画)
1.0
原作小説の良さを全て殺してしまった駄作。
ツッコミどころ多すぎて逆に面白い。

間取りを見せて、起こった事故や事件、松原さんが体験した心霊現象を紹介していくテンポの良さが好きで、原作小説3冊とも愛読してます。
映画化されると聞いて、この小説をどうやって映画にするんだ?って疑問だったけど、まさかこう仕上げてくるとは…。
間取り紹介そっちのけで、何故か恋愛要素とオカルトファンタジーを混ぜ込んでしまったため、B級に成り下がってしまった作品。

巻き込まれすぎ&リアクション過剰なヒロイン、どんな目に遭っても主人公を心配し続け、毎度都合のいいタイミングにドアノックで主人公を助けに来る、なんとも都合のいいポジション。この役があるだけでB級ぽさが出る。
ヒロインと相方の忠告を無視し自己中ムーブしてる主人公も嫌だ。松原さんはこんなんじゃないと思う
真昼間から全身くっきり現れるせいで普通の人間にしか見えない幽霊も残念ポイント。ラストには幽霊とオカルト能力バトルし始めるのがマジで面白すぎる。
線香を大量に燃やしながら謎のお経を唱えて幽霊追い払おうとするシーンではめちゃくちゃ笑ってしまった。打ち返してきた線香の火の粉をビニール傘でガードするってもうどういう事なの??これってコメディ映画?

原作を知ってる者からすれば、原作の雰囲気ホラーを何もかも台無しにした駄作。
原作知らない人からしても、ホラー演出が稚拙でシラケる微妙な映画。
ある意味めちゃくちゃ面白かったですわ
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