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事故物件 恐い間取りのmatchypotterのレビュー・感想・評価

事故物件 恐い間取り(2020年製作の映画)
3.4
劇場スマッシュヒット『事故物件』。

『リング』の中田秀夫監督。
ネタはお笑い芸人、松原タニシ氏のTV企画の実体験に基づく話。

事故物件。
自殺、他殺、、、理由は様々の事故物件。
そこに面白半分で住んでみて何か撮れたら面白いじゃないか!
と、TVマンらしい、向こう見ずな企画に巻き込まれた売れないお笑い芸人。

中田監督、なので、かなりえぐってくる地を這うようなおどろおどろしい恐怖の世界を想像して、もう指の間から覗くのを覚悟して、意を決して観た。

そしたら、良くも悪くも期待を裏切ってくる展開。

『リング』『呪怨』系のガッツリ系というより、『来る』『ライト/オフ』系。

つまり、抗えない恐怖に飲み込まれる系ではなく、飲み込まれんと最後は抵抗する系。
もっと言うとバトル系。

亀梨くん、瀬戸くん、お笑い芸人として人生をオロオロしながら、次の道を探して、やっとこの仕事にありつけて、なんだかんだと“ちょっと撮れた”もんだから、どんどんどんどん味をしめて事故物件の泥沼、へ、、、。

その、笑いからドラマからシリアスなホラーからアクションまで、1本の映画で幅の広い演技。

1件目は中田秀夫っぽい、ガチのやつでかなりビビった。あの赤い女、、、スマホの件とかなかなか一連のやり取りとして怖い。

2件目でガチのアレより人の怖さみたいなのを見せつけられ、、、という、“恐怖”にも色々あることが伝わってくる感じ。

そして、謎の“あいつ”。
いったい何なんだよ、お前。
というのが、後半の争点。
きっと、点々と事故物件を回るうちに少しずつ蓄積していく“アレの権化”なんだろう。

この権化!え!マジ!そうくる!?
亀梨!やばいやばい!奈緒ちゃん、かわいい!やばいやばい!!もうダメぢゃん!やばいやばい!奈緒ちゃん、かわいい!
え?瀬戸?え?なにそれ?え?ふーふー?え?え!やばいやばい!奈緒ちゃん、かわいい!
ガンバレー!ふー、ふー!

そういう映画。

おどろおどろしいホラー映画というより、エンタメとして観るのも一興。

読んでないけど松原タニシ氏の原作には“権化”はいないんだよね、、、きっと。
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