Yuuka

ふたつの部屋、ふたりの暮らしのYuukaのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

子供たちは母親を理解しようとしない。
息子と娘がいるのに、なぜか息子の存在は希薄だ。
序盤ではマドレーヌが息子が自分を無視すると話し、娘は弟に少しの敵意を見せながらも母親に寄り添う。しかし、物語を通してマドレーヌとニナの愛を阻むのは娘だ。

母親が家族のために自分を犠牲にし、父親からも虐待されていたと知っているのに、理想の母親像を押し付けマドレーヌの幸せを理解しようとしない娘にイライラした。
突然、母親に長年女性の恋人がいたと知って衝撃を受ける気持ちはわかる。でも自分も十分大人なんだし、母親の幸せを願ってあげてもいいのではないだろうか。

ニナはマドレーヌに対する愛から過激な行動が目立ってくる。ハラハラしてしまったが、2人は老年だが2人が求め合う様子は恋を阻まれた若者のようだと思った。

ラストはどうなの?
絶望的な状況でもニナに寄り添ってうっとりとした表情で幸せそうに微笑むマドレーヌと、マドレーヌをしっかり腕に抱くニナ。この先はどうなるのか。。思い詰めてバッドエンドにはならないよね?と不安になりつつも、荒らされた部屋の中抱き合って踊る2人は美しかった。
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