このレビューはネタバレを含みます
[Story]
仕事と寝所を得ようと様々な家を転々と尋ね歩くも門前払いを受け途方に暮れていた元美容師の妊婦・サミアが、偶然訪れた小さなパン屋の前に座り込み一晩を明かそうとしていたところ、パン屋を営むシングルマザーの女主人・アブラから声をかけられ一晩だけ宿泊させてもらうこととなり……。
[Review]
総合評価 ★★★★★★★★☆☆ (8/10点)
オススメ度 ★★★★★★☆☆☆☆ (6/10点)
[Memo]
耳にはするがあまり馴染みのないモロッコという国を舞台にイスラム社会や女性の権利というものを2人のシングルマザーを通して描かれていて、やはり提起された問題について考えざるを得なくなりましたし、アブラを演じたルブナ・アザバルとサミアを演じたニスリン・エラディの演技力に説得力があってよりドラマにのめり込んでしまった。台詞は少なく全体的にじめっとした雰囲気なので退屈に感じてしまうかもしれませんし、結末が結末だけに人を選ぶが観るべき一作といったところでしょうかね。良作なのでは。