Wata

恋する遊園地のWataのレビュー・感想・評価

恋する遊園地(2020年製作の映画)
3.7
"命なき者よ。お前にも魂があり、僕らに愛を求めるのか。"

遊具に恋した女の子と、愛を求める回転遊具。🎡

女の子からの一方的な愛ではなくて、遊具からの愛としても描かれていたのが新しくて、価値観の広がる作品でした!

ネオンの色彩がすごく綺麗だった〜✨



ポスター素敵で見たかったんだけど、タイミング逃して見れなかった作品!

ポスター可愛いし謳い文句もポップで明るい感じだったので、ファンタジーチックで可愛らしい映画かと思っていたのですが、艶めかしくて、ドロドロしたリアルな恋愛映画でびっくりしました。



無生物との恋愛って、なんとなく愛はあっても性的なものでは無いと心のどこかで思っていた自分がいたけれど、ただ、たまたま恋愛対象が回転遊具だっただけで、僕たちが恋愛するのと同じですね。

ですが、やっぱり性的興奮となるとちょっと分からないところが多くて、心のどこかで機械の部品を人間の部位に置き換えているのか、それとも硬い遊具そのものにに性的興奮を覚えるのか、どっちなんでしょう。


同人誌でも擬人化ってジャンルがあるくらいだし、無生物愛って割と一般的なのかな。

作者としては擬人化の必要のないくらいに、その物自体を愛しているけれど、
読者にわかりやすく、間口を広げるために擬人化って手法をとっているのですかね。


ジャンヌが無邪気で可愛くて、周りから理解されない恋愛って人間同士でも普通にあるし、至極真っ当な愛の形にも見えます。

それに、2人が2人にしか分からない理由で愛し合ってるって、なんかいいですよね。

ただ、回転遊具のジャンボをただの人間と同じものとしてフラットに見ると、出てくる周りの人間が、浮気や嫉妬、情欲にまみれた人だらけでちょっと嫌。笑


ネオンの色彩が綺麗なドロドロファンタジー映画でした!🎡💡✨
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