Maya

恋する遊園地のMayaのネタバレレビュー・内容・結末

恋する遊園地(2020年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

人間ではなくて機械を好きになる人間の女の子、正直感覚がよく分からなくて、終始困惑が止まらなかった。けど、これはLGBTQの枠組みで捉えたら、集中できた。実の親や友人に打ち明けても理解されないどころか否定されて拒絶されて苦しむ姿。今日、以前より理解が進んだとはいえ、「性的マイノリティー」の枠組みに入れられる人たちはこういう葛藤や苦しみを味わってきたんじゃないか。この映画ではユベールがよき理解者として働いたけど、そんな存在を身近に持てることは現実難しいと思う。私たちは理解できないもの、知らないものに対して嫌悪や恐怖を抱くことが多かれ少なかれ習性として備わっていると思う。けれど、多文化共生、ダイバーシティが叫ばれる現代において、「他者」を排除するのではなく、理解できなくても歩み寄る、受け入れられなくても受け止める姿勢を忘れないでいることが大事なんじゃないかとこの映画を通して思った。
【備忘録】
・マルガレットが呼んでいた「ココナツ」ちゃんという愛称もフランス語には存在する?それとも二人の間だけのもの?
・結婚式の誓いの言葉が少しだけ学べる
・子供に気負いすることなくむしろ新たにできたパートナーを堂々と紹介するような文化はフランスならではというか、母であると同時に一人の女として生きている姿はいいなと思う
・la posteならジャケット、遊園地ならベスト羽織っておけばオッケー的なノリとても好き
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