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ポゼッサーのTinscowのレビュー・感想・評価

ポゼッサー(2020年製作の映画)
3.3
鬼才デヴィッドクローネンバーグ監督の息子が監督した作品、「戦慄のSFノワール」という触れ込み、その設定と世界観、それらを表すジャケット、これだけの要素で期待するなってのが無理!

早くも今年の洋画ベスト入りか?高鳴る期待を胸にいざ鑑賞。

主人公の女性「本体」の苦しみや悲劇、ジャケットにもあるショッキングな描写を期待していたが、そういうシーンは思ってた以上に少なかった。

他人の意識に入り込む、他人の体を乗っ取る設定の作品はけっこうあるけど、ここは監督の父親デヴィッドクローネンバーグの「イグジステンズ」と比較させてもらいます。
あの作品を20年以上前に作ってたのはやはりすごいなーと改めて感心。

で、息子がこの作品を作ると。
父親のそれよりは変態さはないし、画もスタイリッシュ。そういう意味では技術の進歩もあって、こういう作品になったのもなんかわかる。が、何かが足りない。
これからに期待します。(上から(笑))
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