社会から孤立することでの問題をすごく感じた作品。
社会から孤立しないために、行政やまわりにいる人もそれなりの支援、手を差し伸べたけど結果秋子はそれを受け取らない。(息子はフリースクールや役所の人の愛を受け取れる状態にあった)
秋子は愛に飢えてたけど、手を差し伸べてくれる社会の愛は受け取れず、結局依存関係の歪んだ愛に引き寄せられてしまう。
ここが秋子の病理を物語っている。
秋子は両親も妹もいるのに、家族とは絶縁状態にまでなってしまう背景には、環境要因だけでなく、おそらく幼少期から育てにくかった秋子自身に何かしらの問題があったのではないかと感じた。
秋子がここまでなる前に少しでも早く家族にさまざまななかたちで社会が手を差し伸べるられたらよかったと感じた。
いつもそれに尽きてしまうけど。
社会的弱者の問題作。
そして子ども、恋人との共依存の関係もとてもわかりやすく描かれていた。