かえるのエリー

白いトリュフの宿る森のかえるのエリーのレビュー・感想・評価

白いトリュフの宿る森(2020年製作の映画)
3.2
休日、リビングで映画を観ようと思ってたものの娘に占拠されたので、ちょっと気になっていた本作を観るべく映画館へ。うーん、期待外れだったかな。

以下ネタバレ感想・・・ってほどのネタバレはないが。

ウェス・アンダーソン味
フェルメール風
犬目線(笑)

タイトルがシャレオツだが、ちょっとミスリード。原題はトリュフハンターズであり、犬を連れてトリュフ狩りを行うオジサン達に焦点を当てている。夜の森を愛する者、孤独な者、拝金主義に嫌気がさして引退する者・・・北イタリアの美しい景色が加わると、オジサンムービーもお洒落になる。

ひたすらに真横または真正面の画角はウェス味を感じ、たまに映る画はフェルメールの絵画のような美しさ。が、いかんせん眠気を誘う。ドキュメンタリーだけど話より画に重きがあるので。突然犬目線カメラに切り替わり大地スレスレの迫力で目が覚めるものの、再びウトウトすると突然の呼び声にビクリ(笑)

オジサン達の質素な暮らしに比べ、トリュフを買い取る者、食す者の富裕さ。引退したオジサンに一番共感したかな。