T太郎

サンドラの小さな家のT太郎のレビュー・感想・評価

サンドラの小さな家(2020年製作の映画)
3.7
750
アイルランド映画だ。
良かった。
DIY映画である。
(違うよ)

主人公サンドラは幼い二人の娘の母親だ。
日頃から夫のひどい暴力にさらされていた彼女は、離婚し3人でホテルの仮住まいをしているのである。

彼女は早急に住居を定める必要がある。
公営住宅を申し込んだりしているが、なかなか当たらない。

元夫が復縁を迫ってくるが、あの暮らしには二度と戻りたくない。
思い出しただけで、体が震え涙が出てくるのである。

考えた末に彼女が達した結論。
それは、自分で家を建てるという事だった。

しかし、一口に家を建てると言っても、簡単にはいかない。
土地を確保しなければならないし、厄介な手続きや技術的な事もある。
もちろん、金銭的な問題もあるのだ。

これら諸々の問題を一体どのように解決するのか?
見方によってはご都合がよすぎるかも知れないが、私はこの過程は結構好きだ。

最も難題だと思われた土地と金銭の問題は、サンドラとサンドラの母親の善行が元で解決するのである。

“情けは人の為ならず“とはよく言ったものだ。
よし、私も明日から善行を始めよう。
誰かお金をくれるかもしれない。
前払いでもいいので、誰かお金をください。
お金をくれたら善行しますわ。
(地獄に落ちそうな発言やね)

とにかく、そんな善き人々の力を借りて、立派な家が完成する。
すごい。
よくやり遂げたものだ。

しかし、気になるのが元夫だ。
彼がどのような行動に出るのか?
ここは気にしておく必要があるだろう。

サンドラと幼い娘たちに幸せはやってくるのだろうか。
彼女たちの未来に幸あれ。

        完
T太郎

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