やすのり

ナイトメア・アリーのやすのりのレビュー・感想・評価

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)
4.5
 このモダン・ノワールな色が滲み出てくる背景の中で、ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラを見てると「キャロル」を思い出してしまった…
 勿論、この作品はジェンダーがテーマではなく、一人の男の欲望と破滅の顛末に、対照的な二人のファム・ファタールとして関わっているのですが…

 成功への欲望に押し潰されて、いつ壊れてもおかしくない男の“人生の全て”を悲劇的に演じきったブラッドリー・クーパーが秀逸すぎです! ラストの自暴自棄な笑い声よ!
 ナイトメア・アリー…“悪夢小路”の迷宮の終着点は、“破滅”…もしくは“生き地獄のふりだし”…
 もう笑うしかない“宿命”なのですね…


 前半のデフォー! 悪徳、如何わしい〜、な奇人獣人カーニバルの座長役の匂いは…やっぱデフォーやね〜!な感じ!👍
 
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