やすのり

ペルシャン・レッスン 戦場の教室のやすのりのレビュー・感想・評価

4.8
 ラストの衝撃たるや…
 思いがこみ上げてくるように、淡々と口にする彼らの名前よ…

 造語、
 生きる為の造語、
 記憶し会話になり得る語根創造、
 偽の言語はいつかは破綻し、最悪の結末を迎えそうで……迎えない‼
 冷血漢コッホ大尉は、チョロいのか、お人好しなのか、さもなくば純粋なのか…
 最悪の結末を迎えるのは彼であり、その様は滑稽でもあり、気の毒でもあり……

 ユダヤ人迫害の時代背景ではあるが、残虐性は控え目
 ナチス兵士のピックニックランチだったり、女性兵士の恋バナ、三角関係、卑わいなチクリなど軽く入れてくる穏やかさと、偽ペルシャ語がいつかはバレるの緊張が、絡み交錯しつつも……
 ラストが、
 やはりこれはホロコーストの悲劇なのだ、と思い知らされる作品でした……
 
 
やすのり

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