柏エシディシ

マーベルズの柏エシディシのレビュー・感想・評価

マーベルズ(2023年製作の映画)
3.0
結論から言うと、楽しかったし好き。
しかし、最近のコミック映画やMCUへの風当たりの強さも考えると世評は辛そうだ。
確かに拙速に過ぎるドラマは魅力的なキャラクターたちを掘り下げ切れていないし、キャロルのヒーローとしての葛藤や贖罪というテーマももう少し何とかならなかったものか?と勿体なく思う。
猫(みたいなモン)を使ったトンデモ展開も、ちょっとウケ狙い過ぎで笑ったけれど、ちょっとヤリスギかなぁ…
しかし、リメイクの秀作「キャンディマン」の俊英ニア・ダコスタの軽快な演出と、定型から逸脱を恐れない作劇は刺激的で楽しい。
そして、もはやセクシーさやロマンスを度外視した女性中心のこの映画の潔さとポジティビティが実は新鮮で、それでいて、もう当たり前であるという事実に清々しささえ感じて、嬉しくもある。
ドラマのMsマーベルですっかりカマラ・カーン=イマン・ヴェラーニが好きになったが、元々ヒーローに憧れるという立ち位置の彼女は、我々ファンの分身の様な存在な訳で。
そんな彼女が今後のMCUのキープレーヤーになりそうで、楽しみ。
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