アベンジャーズ・シリーズ終了後のマーベル映画は完全に迷走しており、第二のアベンジャーズを目論んだ「エターナルズ」で万事休す。ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー・シリーズとアニメ版スパイダーマンでなんとか凌いでいますが、それ以外はパッとしません。アジア市場をターゲットとしたシャン・チー・シリーズも目論見が外れ、本作品では梨泰院クラスのパク・ソジュンの起用で引き続きアジア市場を意識しつつも、インド系女子高生ヒーローを登場させ、若年層マーベルファンの開拓を図っているようです。ただ、前作の「キャプテン・マーベル」を知らないと本作品のストーリー展開についていけませんし、強いだけのヒーローはもはや化石的存在。新たなファン層の開拓は難しく、結局は、これまでのマーベルファンのリピーターを徐々に減らしながら、終焉に向かって行くことになるのではないでしょうか。マーベルというだけでついつい期待して観てしまう「ついついリピーター」として期待を裏切られながらも最後まで看取っていくつもりではあります。
