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スイング・ステートのMALPASOのレビュー・感想・評価

スイング・ステート(2020年製作の映画)
3.7
映画『スイング・ステート』

『マネーショート』『バイス』に続くプランBの政治風刺もの。

これは面白かった!見事な政治風刺。勉強しなきゃわからない難しい事で笑わせてくれるって素晴らしい!

大統領選挙で勝敗の鍵を握る激戦州「スイング・ステート」。農村の票獲得の起死回生の手段として、不法移民を擁護する農業を営む退役軍人を町長選に立候補させる。このことが民主党vs共和党の争いを激化させ、あの手この手で選挙戦を展開する。

監督・脚本はテレビ「ザ・デイリー・ショー」の司会のジョン・スチュワート。
主演はスティーヴ・カレル。LLビーンにジーンズ、ニューバランスといかにもアメリカな格好。主人公のライバルで、トランプ政権が送り込んでくるのが、ローズ・バーン演じる選挙参謀。『ピーター・ラビット』とは違って下ネタありのビッチな役柄。町長候補者の退役軍人はクリス・クーパー。その娘役がマッケンジー・デイビス。美人!

アメリカの選挙の問題を浮き彫りにする。冒頭に流れる大砲の弾を腹で受けても平気なフランク“キャノンボール”リチャーズの映像が何を意味するのか?グレン・キャンベルの♪ラインストーン・カウボーイ、いわゆるエセ・カウボーイ。

マスコミを皮肉るあたりも笑った。「モザイクかけても個人が特定されますが」「CNNの分割画面」など。下ネタ、障害者いじりもあり。

ラスト驚きにまさかのどんでん返しが待っている。そんなことありえないと思っていると、実際の専門家の説明付き。
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