あー本当にミランダ・ジュライ天才。
んなわけあるかい!という設定と展開なのに
気を衒った感じや作為を感じず、
切ないほどのリアリティが感じられる。
監督作としては見るの2作目で、
著作は「最初の悪い男」を読んだだけだけど、
滑稽で奇異な行動を取る主人公が
帰属してる場所に閉塞感を抱きつつも、
得体の知れない他者との出会いを通して
新しい世界を知ってくって展開は一貫してる。
ただどの作品も単純に新しい世界に入っていけず、
従来の世界への執着との狭間で迷ったまま、
どこにもたどり着いた気がしないんだよなぁ。
クライマックスのトイレのシーンは圧巻。
シンプルながらもなかなか体験したことのない感覚でした。