詐欺師両親にアウトローとして育てられた女性が、26歳にして自我に目覚める。
結構えげつない話でありながら、小骨を丹念に取り除いてハーブまみれにした魚料理のように、うまいこと料理されていて見やすかった。
~~ちょっとネタバレ~~
オールド・ドリオの両親は、「ハニー」と呼ぶ相手は性的に見てたってことよね?オールド・ドリオのことは一応娘と思っていたから、その対象から外れたのか、何なのか。
まあ何にせよひどい親で、映画見てる時は、オールド・ドリオは一刻も早く独立したほうがいいと思った。両親との関係性を薬物依存に例えた台詞があって、そういう映画だと思ったし。でもどうなんだろう。
ブレストクロールの話みたいに、生まれた瞬間から最適解があるっていうのも、それはそれで息苦しいような気がする。例えば今の子は幼少期からたくさんのものや情報を与えられて、昔に比べたら家や学校の体罰も減ってるだろうし、恵まれてると思う反面、大変そうだなとも思う。もちろんどっちか選べといわれたらそっちのほうがいいに決まってるけど。
何かいろいろモヤモヤする映画だった。